性　4つの構成要素

性とはどのように確立されているのでしょうか。
『性』と一言で言っても、実のところ「性的認識」「性的表現」「性的特徴」「性的指向」4つの要素で構成されています。性の判断基準は男・女で分けられていますが、その度合いによって認識は異なってきます。

◆性的認識（Gender　Identity）

脳で男女を判断している部分です。男性要素が少なく女性要素が多いと脳が判断すれば、頭の中では女という判断になります。男性要素と女性要素が同じレベルであれば頭の中では男と女2種類の性別が存在します。

例）女

男性要素　低─●─────────────────高

女性要素　低───────────●───────高

◆性的表現（Gnder　Expression）

態度、振る舞い、格好など外面に出る表現の仕方です。男性的なしぐさ、女性的な格好など体の性とは異なる部分です。男性、女性的な表現を同じくらい持つ方でも、中性的な人もいれば、両性的な人もいます。

例）生物学的に女性だが、男性的表現をする人

女性的　低─●─────────────────高

男性的　低──────────────●────高

◆性的特徴（Biological　Sex)

生まれ持ち、発達してきた体の性です。遺伝子、体の形、声色、体毛、ホルモン、染色体など生物学的に判断される男性、女性です。女性の体で生まれているが、子宮が無いという中間的な方もいます。

例）Inter sex　女性と男性の両方の体の特徴を持っている方

女性らしさ　低─────────●────────高

男性らしさ　低─────────●────────高

◆性的指向（Sexual Orientation)

身体的にどんな人に魅力を感じるのか、精神的（恋愛感情）としてどんな人に惹かれるのかという部分です。異性に魅力を感じる人、同性に魅力を感じる人、全性愛の人、誰にも性的・恋愛的魅力を感じない人など、個々によって異なります。

この4つの要素を組み合わせて個人の性が確立されます。ストレートと思って生きてきた人も改めて4つの構成要素と自分の性を照らし合わせてみると、性的表現は中性的だったり、日によって性的認識が変化しているという事があるかもしれません。世の中に男女しかいなという方が無理があるのではないでしょうか。