現在大学生活を送るLD当事者のYさん。
小学校の時に診断を受けてから、保護者と二人三脚で歩んできました。勉強会に参加した際、質疑応答で貴重な話を聞く事ができたのでここで紹介します。
Q.早く診断を受ける事はメリットがあると思いますか?
A.生きていくうえで、自分に合った支援を見つける事は大切です。早く診断を受ければ様々な機関や専門家と共に支援の方法を模索する事ができます。そのような点では早めの診断は役立つと言えると思います。
Q.学校を休んで特別支援センタに行く事についてどう思いますか?
A.別の場所で学びを受ける事は安心でした。クラスメイトの視線を気にせずに学ぶ事ができるうえ、専門的な配慮が受けられます。使える語彙を増やしておく事は、自分の困りごとを説明するのに絶対に必要なので身に付けておいて良かった点です。
Q.どのように忘れ物対策をしていますか?
A.テキストは家庭用と学校用2冊を用意し、学校にお願いしてテキストを置かせてもらっていました。また、読字障がい対策として音声教科書を使用していました。私の場合データは全てPCに入れているので日常で常に使うものです。その為PCを忘れる事はありません。しかし、どうしても忘れ物はしてしまうので、できるだけカバンを変えないようにしています。
Q.どのようなPCを使用していますか?
A.読み上げ機能があるもの。キーボードは深く、押した時に分かりやすいものを使用しています。他の人の迷惑にならないように押した時に静かなキーボードを選んでいます。
Q.薬についてどうお考えですか?
A.私は20歳からコンサータを使用していますが、頓服、二段階投与など服用方法はいろいろあります。昔はADHDの別の薬を使用していました。周りからは『症状が落ち着いている』と見えても本人は薬を飲む事で心地悪さを感じていました。薬が必ずしも子どもに合うとは言えません。本人と話し合いながら決めるのが良いと思いますが、そうすると自分の事を明確に説明できる能力を持ってから薬を飲む事になりますので、自然と大人になってから服薬する事になると思います。
Q.学習障がいの子を持つ親にアドバイスはありますか?
A.学校が配慮してくれても、それが本人の望んでない配慮の場合もあります。配慮をしてもらったからと言って無理に学校に行く必要はありません。何をするにも本人と話し合い決めて行くのが良いと思います。また、児童療育、精神科、メディカルクリニックなどの専門機関へ行くことへのハードルを上げず、気軽に相談されてみてはいかがでしょうか。LDに強い医者、ADHDに強い医者など病院によっても様々です。色々と見て、我が子に合う医者を選ぶと良いと思います。
当事者とその保護者だから頂けるアドバイスがたくさんありました。LDの症状と共に生活していらっしゃる方にお役立て頂ければ幸いです。
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