千葉県習志野市にある宅老所『いしいさん家』は、通所介護、居宅介護、障がい児日中一時支援などの事業を行っています。コンセプトは【子供も大人も高齢者も、障がいがあろうがなかろうが、若年性認知症の人も 精神疾患や知的障がいがある人も、誰でも住み慣れた地域で最後まで暮らしていけますように】
私が『いしいさん家』を知ったきっかけは、soarさんの記事でした。これを読んだ時「この居場所こそ幸せのかたち!理想的な世の中の縮図!」そう思いました。どんな雰囲気なのか、どうやってこれを現実にしているのか…空気をダイレクトに感じてみたくて、先日見学に伺いました
soarさんの記事はこちら↓
一軒家に入るとまるで親戚の家に遊びに行ったような雰囲気。隣合ったリビングと畳の部屋に皆が集まり、おしゃべりをしたり、歌を聞いたり♪ お子様を連れで働いている看護師さん、子どもは利用者さんとの関わりに慣れていて、おしゃべりを楽しんでいました。自分のおじいちゃんのように甘える子ども、身内のように丁寧に寄り添う介護師さん、職員と利用者の壁はなく、まるで大家族のようです。体の動く利用者さんは買い物を手伝ったりもします。洗濯を畳んでくれるお年寄りもいます。もちろん強制ではありません。皆ができる事を行い「ありがとう」と言ってもらえる。その日常が嬉しいのだと思います。
6歳の子どもが103歳とのやりとりも微笑ましいものでした。
子「ねぇねぇお皿拭いてあげたよ ありがとうって言って」
おばあちゃん「ありがとう」
子「ありがとうって言ってくれた!嬉しい♪」
ぎゅ~っと強くハグ
おばあちゃん「いててて」
介護師さん「おばあちゃんにどうしてそんな事するの!痛いよ!」
子 しゅん…
いしいさん家の皆さんは、怒ったり笑ったり自然体です。子どもは様々な年代と関わる事で人間関係を習得できますし、たくさんの大人に囲まれ叱咤激励してもらえる経験は心の強さにも繋がります。大人にとっても子どもがいてくれるのはありがたく、穏やかな気持ちになれますし、空気が明るくなります。子どもが「大好き」と言ってくれるだけで生きる気力がわいてきます。
お年寄りは、老いを見せる事で、生きる意義や死とはどのような事かを、身をもって学ばせてくれると石井さんは言っていました。お互いがただ一緒にいるだけで意味がある。『いしいさん家』で過ごし、心に暖かいお土産を貰って帰ってきました。
いしいさん家の動画はこちら↓
0コメント