生活介護施設での一日

大人の知的障がい者がどんな所で毎日過ごしているかご存知でしょうか。グループホームで過ごしている方もいれば、生活介護施設で自立を目指している方もいます。


先日、生活介護施設へボランティアに行ってきました。私が訪れた施設は、18歳以上の知的障がいを持つ方がその人に合った自立を模索し、豊かで充実した生活の実現を目指す場所です。

バス送迎・ご自身での登苑→お仕事→昼食→お仕事・レクリエーション→降苑というような一日の流れで過ごしています。


お仕事の時間に何をするかというと、外部から受注を受けた作業を行ったり、農業や縫製・陶芸など販売できるものを作成したりします。外部からの受注はいわゆる「内職」と呼ばれるもので、一つの物を作りあげて5銭、大きいものでも一つ20円というように収入はごくわずか。ただ、収益を上げるのが目的ではなく、工程を覚える所から準備・作業・片付けまでを自分でできるようになる達成感を持つ事。また、その作業を皆で協力して完成させ、社会生活の場を体験する事です。


職員と共に好きな活動を探し、できる活動に参加しています。殆どの方がイキイキと活動に参加しています。好きな方はお仕事の時間以外も縫製に取り組んでいました。集中する事で気分が落ち着く様です。気分の乗らない方や、気持ちの落ち着かない方は気分が変わるまで待つ事もできます。


得た収入は利用者のお給料になり、そのお金で皆で買い物に行く曜日もあります。買い物を通して金銭感覚を身に付ける事も、買い物のやりとり自体も共生社会への一歩となります。


一人ひとりの性格や個性、能力を理解している職員がしっかりサポートしていました。生活介護施設に通う方にとって、そこは社会や人と繋がる大切な場所。一般社会の場に入る事だけが幸せなのではないと感じました。

多様な文化が新しい未来を創る

バラエティ豊かな発想力を持つ人や、様々な文化を持つ人達。 そのような人達がいたからこそ、新しい時代が築かれてきました。 しかしながら他人と異なる価値観や概念を持っている人達は、生きづらさを感じて生活しているのも事実です。 このサロンは、様々な個性を持つ人も、共に心地よく過ごすにはどうすれば良いかを考えるグループです。 発達障がい・LGBTQ・在日外国人など当事者と一緒に考えて行きます。

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