生活介護施設での一日 Part.2

知的障がい者の生活介護施設へ行ってきました。一度訪れた事があるので、覚えていて下さる方もちらほら。言葉でやり取りができない方も、近くに来て表情や仕草で親しみを表現して下さいました。


一日一緒に過ごすと利用者さんの特徴がよく見えてきます

①手先の器用さが知的レベルと関連している

食事の場面でスプーンを使用している人よりも、箸を使っている人の方が会話のやり取りができます。縫製作業では細かく綺麗な縫い目の人は、時制を理解した会話ができます。服をたたむ際に角を揃えてたためる人は、比較的自分の気持ちや行動をコントロールできる人が多い様です。手先の器用さは日常生活に密接していることなので、身体的、精神的自立に繋がってくるのでしょう。


②体の機能のコントロールができず体調を崩しやすい

自分で排尿をしようとしても、どうしても出ない人がいます。本人は排尿したいにも関わらず、どのような方法をとっても出ないので一日我慢し続けてしまいます。体温調整が苦手で暑さに弱い人が多いのも特徴です。当事者は体調を崩している事に気付かない場合があるので、職員全員が情報をシェアしながら生活サポートをしています。


この2点に関しては幼少期に対応策を見つけておくべき部分です。最近は『障がい』=『個性』と言われ、できない部分は本人に任せられがちですが、生活習慣の確立は別問題です。本人が生きて行くために必要な衣食住・睡眠・排泄・健康に関しては、習慣の身に付きやすい時期に獲得しておかなくてはなりません。

・どのような環境なら安心して排泄できるか

・どの種類の光だとスムーズに入眠できるか

・安心して入浴できるルーティーンは?

など個々に合わせた対応を見つけるのは気が遠くなる作業です。しかし家族だけでなく関わる大人全ての協力があれば自立への道筋を立てる事はできるでしょう。

多様な文化が新しい未来を創る

バラエティ豊かな発想力を持つ人や、様々な文化を持つ人達。 そのような人達がいたからこそ、新しい時代が築かれてきました。 しかしながら他人と異なる価値観や概念を持っている人達は、生きづらさを感じて生活しているのも事実です。 このサロンは、様々な個性を持つ人も、共に心地よく過ごすにはどうすれば良いかを考えるグループです。 発達障がい・LGBTQ・在日外国人など当事者と一緒に考えて行きます。

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