親が亡くなった後、障がいを持つ我が子のためにどのような準備をしておけるのか、「親なきあと」相談室の渡辺伸さんによる勉強会情報をシェアしています。
以前お伝えしましたが、「親なきあと」の課題は3つに分けられます。
①お金で困らないための準備をどうするか
②生活の場をどこに確保するか
③日常生活のフォロー 困ったときの支援はどうなるのか
今回は②生活の場をどこに確保するか についてお話ししていきます。
障がい者が地域で継続的に生活するための拠点を、自治体ごとに整備するようになり、最近は選択肢が増えてきました。まだ整備の進んでいない地域も、2020年度末を目途に整備をしていこうという計画を実施しています。現在障がいのある方の住まいとして以下の様な選択肢があります。
●障がい者だけでなく、多様な人が一緒に生活する
・共生型グループホーム
・生活に少し支援が必要な方の為のシェアハウス
●親が高齢、子どもは支援が必要→お互い会いに行く事が難しくなってしまう場合
・親子で住める有料老人ホーム
・多数グループホームのコミュニティ
●共同生活が苦手だけれども、一人暮らしだと心配という方のため
・夜間見守り付きワンルームマンション
●日中外で過ごすのが負担になる重度障がいや高齢期障がい者のため
・日中サービス支援型グループホーム
その他に一人暮らしをしながら、日常生活自立支援事業を受ける事もできます。判断能力があり自身で生活しているものの、金銭は書類管理、日常生活の援助など生活の一部分でサポートが必要という方のための制度です。
自立の度合いは個々によって違い必要なサポートが異なります。全介助が必要な人もいれば、生活は自立しているけれども突然倒れてしまう可能性があるので、「人の目」という部分だけ支援が必要という人もいます。またご家族の状況によっても様々です。1か10かという選択肢ではなく、必要な部分だけと選べるというのがその人らしい生活を送るうえで大切な事なのかもしれません。各地域でこのような拠点が充実していると良いすね。
「親なきあと」相談室の情報はこちら↓
2コメント
2019.12.23 08:42
2019.12.23 06:57