「親なきあと」に向けて今できること⑧

親が亡くなった後、障がいを持つ我が子のためにどのような準備をしておけるのか、「親なきあと」相談室の渡辺伸さんによる勉強会情報をシェアしています。

「親なきあと」の課題は大きく3つ

①お金で困らないための準備をどうするか
②生活の場をどこに確保するか
③日常生活のフォロー(困ったときの支援)

今回は③日常生活のフォロー(困ったときの支援)についてお話ししていきますが、実のところ改めて伝える必要がないくらいシンプルな話です。今までお金や住む場所についてお話ししてきましたが、最終的に頼れるのは制度ではなく「人」です。小さな困り事から自然災害のような大きな事まで、孤独でなければ必ず誰かしらが助けてくれます。助けを求める習慣をつける事、頼れる人を見つけておく準備は必要です。


例えば施設に住んでいたり通っている場合、施設支援員、グループホームの世話人、通所施設職員、ガイドヘルパーさんなどを頼る事ができます。


みまもりサービスとして以下のようなものもあります
●後見的支援制度(横浜市)
近隣住民など身近な方が日常生活で障がい者を見守り、変化やリスクに気付いた際は社会福祉法人や社協に報告してくれる

●自立生活援助
一人暮らしの障がい者を支援、定期的に利用者の居宅を訪問し、食事、洗濯、掃除、ゴミ出し、公共料金や家賃、体調確認を行い必要な助言を行う

●就労定着支援
一般就労した障がい者を対象に、相談を通じて生活面の課題を把握し、企業や関係機関との連絡調整やそれに伴る課題解決に向けて必要な支援を実施


生活の拠点が落ち着いたら、福祉サービスを積極的に利用する事で地域で支援してくれる人と関係を築いておく事ができます。自分の困りごとを説明するのが苦手、誰にどう助けを求めて良いのか分からないなど、当事者によって特性があるので、その特性も含めてみまもってくれる人を見つけておきたいですね。


「親なきあと」相談室の情報はこちら↓

多様な文化が新しい未来を創る

バラエティ豊かな発想力を持つ人や、様々な文化を持つ人達。 そのような人達がいたからこそ、新しい時代が築かれてきました。 しかしながら他人と異なる価値観や概念を持っている人達は、生きづらさを感じて生活しているのも事実です。 このサロンは、様々な個性を持つ人も、共に心地よく過ごすにはどうすれば良いかを考えるグループです。 発達障がい・LGBTQ・在日外国人など当事者と一緒に考えて行きます。

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