社会的マイノリティとそうでない方が、様々な活動と通してお互いの理解を深めるグループ『マイノリティオンラインサロン』で発達障がいの事について勉強会をしました。
昨年から発達障がい当事者やその保護者から話を聞いていく中で、当事者が周りに馴染もうと努力を重ねる一方、世間ではまだ発達障がいの知識や理解が広がっておらず、埋まらない溝にもどかしさを感じておりました。今必要なのは健常者の理解が広がる事だと感じ、マイノリティオンラインサロンで勉強会を行う事にしました。
今回は発達障がい事をまだ知らない方を対象に
①発達障がいの基本的な知識
②当事者から聞いた困りごとなどの情報をシェアし、私達が何ができるか考える
この2点をテーマに話し合いました。
①発達障がいの基本的な知識については
『発達障がい おおまかな3グループ』をご覧ください
②当事者から聞いた困りごと
細かい内容については教えて頂いたご本人に支障がでてしまうので控えさせて頂きますが、
困りごとの多くは仕事、学校生活についてでした。
●音が気になって疲れてしまう
●集中できない、気が散りやすい
●疲れやすい
●忘れ物をしやすい
●不注意からくるミスが続き叱責を受ける
●感覚過敏で着る物に制限が出る
●イヤーマフラー着用でからかわれる
…など、上記の内容で学校生活に支障がでたり、仕事で苦労しているという現状があります。これらを踏まえて話し合った内容がこちらです↓
【健常者できる事】
■普通に接するのが一番
■同僚が仕事の期限を覚えているか、こまめに声をかける
■周りがお互いに声を掛けられる余裕を持てる仕事量にする
■指示を出す時にメモで渡す(視覚優位の人の場合)
■AI導入で苦手部分をサポートする
■企業側が発達障がいに詳しい人を雇用し、教育者として一対一で付く(国の資金援助が欲しいところ)
■指導員が適切な知識を持つ
■職場で勉強会を開き、発達障がいについての理解を深める
■あきらかに苦手な作業はやらせない
■発達障がいの強みを生かした会社を作る
■保護者向け、子ども向けに、発達障がいの理解を深められるイベントを開催
(夏休みの自由研究におススメにすれば参加者も増える)
■発達障がいの子と、そうでない子が一緒に活動して何かを成し遂げるテレビ番組を見ると印象が変わるのでは?(パプリカなど)
すぐに実行に移せるものからユニークなものまで、前向きな案がどんどん出てきました。
話し合いを進めるうちに「100%の人に理解してもらう事は難しいけれど2割くらいの人は協力してもらえる。その2割の人達に向けて発信して行こう」という結論に。今回当事者の皆様のお声を頂けたからこそ、現実に即した内容を話し合う事ができました。ご協力頂いた皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。次回の発達障がい勉強会では【発達障がいの強みを生かした会社】というテーマを話し合いたいと思います。
2コメント
2020.03.14 05:36
2020.03.14 05:32