2019.08.29 03:59高校で受けたLDへの合理的配慮LD(学習障害)当事者とその保護者による勉強会に参加してきました。高校は4年制の当事者Yさんは現在大学1年生。小学校5年生の時に書字・読字・計算の困難がある事が判明。中学生で起立性調整障害や感覚過敏 ADD(現在のADHD)の診断を受けました。Kさんにとって一番大きな助けになったのは高校生活での合理的配慮でした。●PC利用の許可入学前に発達障がいがある事を伝え、定期試験におけるPCの利用、授業内のノイズキャンセリングイヤホンの利用を希望。入学式前にロビーでのPC利用は認められたものの、授業中のPC利用は許可されず。夏季休業中に授業内でのPC利用を再度希望すると10月に希望した教科でPCの利用(音声ソフト含む)が認められる。●本人と話し合って対応を考える...
2019.08.27 00:02モンテッソーリ教育 発達障がいに役立つ理由2発達障がいの症状は人それぞれですが、下記の特徴がよく挙げられます。①発達性強調運動障害がある②感覚統合の調整が苦手③不注意で気が散りやすい④一つの物事に強い集中を見せる⑤数、活字に対する理解が苦手
2019.08.26 05:19生活介護施設での一日 Part.2知的障がい者の生活介護施設へ行ってきました。一度訪れた事があるので、覚えていて下さる方もちらほら。言葉でやり取りができない方も、近くに来て表情や仕草で親しみを表現して下さいました。
2019.08.23 00:48モンテッソーリ教育 発達障がいに役立つ理由前回まではモンテッソーリ教育の歴史をお話ししてきました。今日はモンテッソーリ教育がなぜ発達障がいに有効なのかお話ししていきます。個性によって様々ですが、発達障がいの方にはいくつか共通した特徴があります。①発達性強調運動障害がある②感覚統合の調整が苦手③不注意で気が散りやすい④一つの物事に強い集中を見せる⑤数、活字に対する理解が苦手これらの特徴は脳機能障害が原因で現れてきますので、本人の意志ではコントロールが難しい部分です。コントロールできないからこそ、生きづらさを感じてしまう点でもあります。しかしこれらの特徴は少しずつ無理なく練習する事で解消できるようになる場合があります。①発達性強調運動障害へのアプローチ発達性強調運動障害は体全体、手、足、指などの動...
2019.08.22 00:26モンテッソーリ教育 大人の役割写真:https://www.didagiochi.com/2016/11/22/applicare-il-metodo-montessori-a-casa/前回はモンテッソーリの『子どもの家』の環境についてお話しし、子どもが主体的に動ける自由な環境が真の学びの場である事はご理解頂けたのではないかと思います。しかし、どんなに環境が充実していても、物の扱い方などは手本がないと分かりません。ここで大人の役割が必要になってきます。教師はどのように子どもに関わっていたのでしょう。●観察と環境の整備『子どもの家』では教師が一方的に教え込む事はしません。子ども達が主体的に関わる事で身体的・精神的学びが得られると知っているからです。教師は子ども達が何かに取り組んでい...
2019.08.21 01:00『子どもの家』でのモンテッソーリ教育障がい児の治療から始まったモンテッソーリ教育1907年に建てられた『子どもの家』ではどのような環境が用意されていたのでしょう。●子どものサイズに合った家具当時の学校は、机やいすが床に固定されており、全員が同じサイズのものを使わなくてはなりませんでした。体が痛くなるような環境で長時間、教師の話を聞かなくてはなりません。『子どもの家』では様々な種類の椅子が置かれました。木製・籐製・ひじ掛けのある椅子・小さな椅子。見た目が美しく子どもが座りやすい高さに作られています。テーブルは軽く、4歳の子ども2人で運べる物や、ひとり用も用意されていました。食器棚もは低く軽いもの、洗面台も低くブラシや石鹸が置ける台が付いていました。●自由な環境通常の学校だと、何十分も教師の...
2019.08.20 01:00障がい児とモンテッソーリ教育2 写真:http://casutaluiandrei.blogspot.com/モンテッソーリ教育は、本来障がい児の治療を目的に作られた教育方でした。子どもが本能的に求める『感覚に訴え、動きを伴った活動』に満足行くまで取り組めるよう、はめこみパズルなどのような独自の教具を造り、五感や運動器官を満足に扱える環境が与えられました。子ども達は読み書きもできるようになり、モンテッソーリの試みは大きな成果を挙げ、評価されるようになります。1907年、モンテッソーリはローマのサン・ロレンツォ地区に幼児のための学校を開く事になります。当時この区域には亡命者は低所得者があふれており、市の管理が行き届かない状況でした。貧しい子ど...
2019.08.19 04:02障がい児とモンテッソーリ教育日本を含め、世界中の国で活用されているモンテッソーリ教育。20世紀初頭に、イタリア人女性の医者マリア・モンテッソーリによって創られた教育方です。当時は女性の活躍はおろか、まだ女性差別があった時代、彼女は猛勉強の末ローマ大学医学部優秀な成績で卒業しました。その後ローマ大学付属病院の聖ジョバンニ病院で助手として働きます。ある日とある精神病院を訪れたモンテッソーリは、病院の牢獄のような環境に愕然としました。狭いに閉じ込められ、逃げないよう監視の女性が常に目を光らせている。子ども達は食事がすむと、床をはいずり回ってパンくずを拾います。監視の女性は嫌悪感あらわに、その様子を見ていました。しかし、医者であるモンテッソーリの見方は異なるものでした。「子ども達は食欲を...
2019.08.15 01:0018歳でも児童養護施設にいられる⁈児童養護施設では18歳になると施設を出なくてはならないというお話ししました。18歳だと中には高校を卒業していない子もおり、完全に自立をするのはまだ難しいでしょう。とある児童養護施設で、行政側の制度改革のおかげで18歳から20歳まで施設で生活できるようになると聞きました。18歳の子ども達にも、我が子のように先を心配している職員にも大変ありがたい話です。しかしそれを現実にするには手間と時間がかかります。なぜなら、ただ年齢の上限を上げれば良いのではなく、施設側から『18歳~20歳までの支援』という新しい事業を立ち上げるという申請が必要だそうです。また施設の定員数も問題になっています。18歳~20歳まで住むとなると、その分新しい受け入れはできなくなります。一時...
2019.08.13 01:00ペアレントメンターの活動 足立区前回障がいのある子を持つ保護者のための相談者として、ペアレントメンターの紹介をしました。ペアレントメンターとは、自らも発達障がいのある子育てを経験し、かつ相談支援に関する一定のトレーニングを受けた親を指します。では実際にどのような活動をしているのでしょうか。先日足立区で活動しているペアレントメンターの相談に参加してきました。足立区では『一般社団法人ねっとワーキング』が区からの受託で活動を行っています。青井駅から徒歩3分の一軒家。3階建ての綺麗な家に入ると、木の雰囲気が暖かく安心できる空間です。畳の部屋でお茶やコーヒーを飲みながら、優しいペアレントメンターが相談に乗って下さいます。相談方法は2種類。①ぴあトーク→予約制の個人相談②ぴあサロン→複数の親御さ...
2019.08.09 01:01保護者の味方 ペアレントメンター「学校から子どもの注意を受けたけれども、どうして良いか分からない」「子育ての悩みはあるけれど気軽に相談できる相手がいない」「我が子の個性に合った最新の福祉情報を知りたい」など保護者には様々な悩みがあります。どんどん出てくる悩みをひとりで抱え込んでいると、自分の心を保つ事すら難しくなってしまいます。発達障がいの子をもつ保護者が気軽に相談できる相手、それがペアレントメンターです。ペアレントメンターとは、自らも発達障がいのある子育てを経験し、かつ相談支援に関する一定のトレーニングを受けた親を指します。同じような発達障がいのある子どもを持つ親に対して共感的なサポートを行い、地域資源について情報提供をする事ができます。同じような境遇で子育てをしてきた親だからこそ...
2019.08.08 01:00生活介護施設での一日大人の知的障がい者がどんな所で毎日過ごしているかご存知でしょうか。グループホームで過ごしている方もいれば、生活介護施設で自立を目指している方もいます。先日、生活介護施設へボランティアに行ってきました。私が訪れた施設は、18歳以上の知的障がいを持つ方がその人に合った自立を模索し、豊かで充実した生活の実現を目指す場所です。バス送迎・ご自身での登苑→お仕事→昼食→お仕事・レクリエーション→降苑というような一日の流れで過ごしています。お仕事の時間に何をするかというと、外部から受注を受けた作業を行ったり、農業や縫製・陶芸など販売できるものを作成したりします。外部からの受注はいわゆる「内職」と呼ばれるもので、一つの物を作りあげて5銭、大きいものでも一つ20円という...